個人的には「商店街の再生」というテーマには、あまり興味がありません。
自分が当事者ではないというのも理由の一つですし、この課題に関しては変化を止める術がなく、逆に変化を加速していくことで次の時代が開けると思っているからです。
言うまでもなく、「商店街」の果たしていた役割が、より効率化、集積化した「スーパーマーケット」や「ホームセンター」さらには利便性を追求した「コンビニエンスストア」という業態に移行していったわけで、この変化は不可逆的な変化であると考えています。

昔と今の事情の違い


かつて商店街が発展し、興隆を迎えていたのは、他にライバルになるような業種は存在せず、移動手段も今ほどマイカーが普及していなかったコトもあり、みんな近所で買い物をしていた時代であったことが大きいと思っていて、それがマイカーの普及で皆がある程度距離を移動するのに不便がなくなったことを考えれば、今更品揃えの少ない商店街のお店で買物をする必要もないのは当然のコト。
当然ながら、この傾向はマイカー普及率の高い、田舎では顕著。

この事は、当の商店街自身の方々が一番よく理解しているであると思います。
今までと同様の問屋から降ろして販売するだけの卸売小売業に可能性がないことは、重々承知してることだと思います。

それでも、商売を継続していくというのであれば、スーパーやホームセンターでは買えないような価値を提供できなければいけませんし、商売替えというわけではありませんが、昔とは形態を変えていっているお店が生き残っているように感じます。
逆に言えば、もう次の世代に繋げる必要がないと思っているお店は、このままゆっくりと終わりを迎えていくのに何の不都合もないはずです。

価値を提供できるお店


他所で安く買えるモノしか売ってないお店は、競争で負けちゃうのは仕方のないこと。
生き残るには、他所では買えない価値やサービスを提供できないといけない。
逆に言えば「生き残る」ことを命題にした考え方自体が間違いであり、「何を提供するか」が主題。
提供できる何かがお客さんの求めているモノと合えばお店自体も存続していくだろうし、そうでなければ、ひっそりと消えていくより仕方ない。
そう考えれば、「生き残る」というのは時代に逆らったアクションであり、「変わっていく」こと、「創り出していく」ことによって未来に進んでいける。
そんな風に考えてます。

自分が住む地域には、そもそも個人商店がポツポツとしかなく、それもかなり昔に廃業してるため、商店街というのはあまり関わりのないテーマですが、新しい価値のお店を創っていくといポイントにおいては、共通項はあるのかな、と考えてます。
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