地方の観光で、よく言われるのが、PRが不足してるとか、集客策が足りないとか。
首都圏でもっと宣伝してくれば、もっと観光客が増えるとか。

そりゃー違うよなーって。

何も生まれていない


冷静になって振り返ってみると、この30年の間に地方の観光地で何か新しく始めたモノって…ありあますかね?

それをお目当てに観光客が来るような、新しい何か。

何度でも来なきゃって思われる、他所ではない何か。

行政の補助とかじゃなくて、きちんと収益あげられるほど価値のあるモノ。

それが無ければ、どんなに宣伝やPRに力を入れたって、結果が芳しくないのは仕方がない。
同じような地方の観光地は山のようにあるんだし、one of them のままで、多くの人に来てもらえるなんて、奇跡でだって起きやしない。

パッケージだけ飾ったって、中身が一緒なら、買いやすい商品が売れるのは必定。
特に男鹿半島みたいなアクセスするだけでコストがかかる観光地の戦い方として適さない。

組み合わせしか無い


地方にあるもの。

「自然」「食」「人」

こんなのは日本全国どこにでもあるし、これだけでは何の売りにもならないのは、もうさんざん言われてる。

でも、実際のところ、これ以外のモノがあるかっていうとやっぱ無い。

これしか無い。

何かするにしても、この組み合わせ、この見せ方、そのへんに行きつくだけです。

逆に言えば、うまくいってない観光地っていうのは、このへんのやり方が中途半端なだけともいえる。
この組み合わせ方…ちょっとやそっとでやり尽せるほど単純じゃぁないです。

組み合わせ数から、組み合わせ方から、組み合わせる比率から、誰が組み合わせるか、どこで組み合わせるか、ほんのちょっと考えて、試してみるだけで、そーとーな数がある。
今の地方の観光でそこまで真面目に取り組んでるトコが多くあるとは思えない。

まぁ、組み合わせを考えるのも人なんで、結局は「人」なんですけどね。
他所の組み合わせ方を参考にしたって、ただの真似っ子で終わっちゃうし。

「正しい」策があるわけは無いんだし、その「人」が「好きな」策や、「やってみたい」策を組み合わせていくしか無い。
そのへんの覚悟さえ決まってれば、あれこれ策を弄する必要は無いとは思うんですが。
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