現代人を縛る3大呪縛の一つに「美味しい」がある。

別に食べ物が美味しいかどうか…というのは、生きることにはあんまり関係ないはずなんですが、これが今の日本だと、呪いのように自分たちの生活に蔓延してる。

別に、美味しいモノと不味いモノがあった時に、不味い方を選べとかそんな愚かな話じゃなくて。

食事の良し悪しを、料理の味だけで決めるコトからは、もう卒業した方がいいんじゃないのか…と。

食事というのは、基本的に全員が一つのテーブルを囲んで、ゆっくりと時間を過ごす貴重な時間。

そこで一番大事なのは、決して料理の良し悪しではなくて。

交わされる会話や、とりまく雰囲気。

そうした料理以外のシチュエーションが、本人の記憶の中に深く残る。

そこで一緒に記憶される料理の味は、別にシェフのフルコースじゃなくても「美味しかった」という風に記憶されるもの。

人間の記憶なんかそんなもん。

味の好みが人それぞれな以上は、料理の良し悪し以上に、そのシチュエーションの方が重要。

みんなで焼いたBBQが肉の味以上に美味しいかったり、山を登り切った頂で食べるおにぎりが異常に美味しく感じたり。

みんな心当たりはあるはず。

美味しいものを食べるな…というコトじゃなくて、どう食べれば美味しくいただけるか…そっちの方に注力するべきなんだと思う。

食べて「美味しい」だけの食事からは、そろそろ卒業していいころ。
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