堤防の決壊、超水で大きな洪水被害が発生してしまいました。
多くの家屋が被災しています。

災害リスクは土地によって異なる


こうした大雨による洪水や、土砂崩れ、他にも海からの津波、高潮などが到達するる地域など、災害のリスクというのは、何処でも同じというわけではないです。

基本的に、水にしろ、土砂にしろ、高いところから、低いところへと流れます。
端的に言うと、低い場所というのは災害のリスクは高い。

これに川や海からの距離。
水面との相対的な高さを勘案すれば、自宅が浸水被害にどれだけあいやすいかは等高線の書き込まれた地図をみればだいたい分かります。

土砂崩れにしても、近くの山や崖、もしくは自宅地域の傾斜角が急であれば、そこが崩れやすい場所だというのは推定できます。

砂場で土地のミニチュアを作って、そこにじょうろで水を大量にかけてあがれば、大雨が降った時に、どの順番で何が起こるかを、おおよそ再現できますので、難しいコトではないと。

自然は、人間の想定外で考えるべき


これは、もう日本人なら身に染みてわかってると思います。
ニュースを見てると、毎月、日本のどこかで、こんなに雨が降るのを見たのは初めてだ…という年配の方々のインタビューが登場します。

これは最近の日本は異常気象である…というコトではなくて、自然は人間のタイムスケールで測るコトは間違いである…というコト。

地球のタイムスケールで見れば、今よりもはるかに暑い時代も、寒い時代もあったろうし、降水量の桁が一つ以上多い時代もあったろうし、全く雨の降らなかった時代もあったろうし。

たまたま、日本の戦後復興期から経済成長期にかけて、自然災害の振れ幅が穏やかであっただけのコト。
たとえ、地球温暖化というような分かりやすい状況変化がなくても、自然災害の振れ幅が大きくなること自体は、何も不思議なことではないです。

過去1,000年発生しなかった災害が、明日発生することは、人間にとっては不都合でも、地球にとっては自然です。

生活圏の災害リスクを調べよう


無力な人間が、自然災害に立ち向かうには、知性を発揮するしかないです。

自分や家族に降りかかる可能性のある自然災害に関して、そのリスクを洗い出し、いざ直面した場合に、どのように振る舞うことでそれを回避できるかを、自らの知性で想定して対策するよりほかに術はないです。

端的には、そうしたリスクの高い場所には、なるべく居住しないことが一番。

とはいえ、ローンを組んで購入した家屋を簡単には手放せないという場合は、自宅の災害リスクを徹底的に洗い出して、最もリスクが高い災害に関して敏感になる必要があります。

行政が出す避難情報や、避難所というのは、必ずしも住民すべてを救えないケースもあり得ます。
避難勧告が出る前に、事前に避難準備を始めたり、避難所よりももっと近くに安全な場所を確保したり。

自分と家族の安全を守るための準備を、自ら行う以外に道はないです。

リスクは結果が不確定なコトを指す


災害が災害リスクとして認識されている…ということは、災害が発生した場合に、結果として安全に避難したり、被災を回避したりできるかどうかが不確定である場合を指します。

つまり安全か、危険かが定まらないコト自体がリスクです。

事前の対策をきちんと準備しておけば、より安全な結果に到達する確率は向上してリスクを大幅に減らすことができます。

残念ながら、行政任せ、警察・消防任せでは、リスクを軽減することはできず、すべて自ら準備することでのみ、リスクは軽減できるというのは覚えておかないといけません。
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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. とっぴんぱらりのぷぅ
    • 2015年09月13日 20:32
    • 気の毒な常総市や大崎市の災害も自然のなりゆきとは言え、大変心痛みますね。
    • 2. ginncha
    • 2015年09月13日 22:50
    • とっぴんぱらりのぷぅさん
      コメントありがとうございます。

      危険な場所に住まないのが一番確実なんですが、そーも言ってられないですし、可能な限り早く復旧作業が進むコトを祈りたいところです。
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