かっこいいですねぇ。
HONDAがヨーロッパでリリースすることを計画してるとみられるスポーツハッチのプロトタイプ。

civictyper01

こーゆークルマは、ついぞ日本ではリリースされなくなりました。

産業だけが育った日本


自動車産業といえば、日本を代表する、日本の中核をなす産業。
世界とトップを競う巨大産業で日本の稼ぎ頭です。

その一方で、そこで生産されている車をひとつひとつ見ていくと、非常に残念な気持ちになるのも確か。
車で出かけて楽しむ人は多々おられますが、車に乗ること自体を楽しむという人はほんの僅か。

自動車産業は育ったものの、自動車そのものを楽しむ文化は育たなかったという風に考えてます。

クルマ自体を楽しむ文化


自分も、3年前まではHONDAトルネオEuroRという、それなりに走らせること自体を楽しめるクルマに乗ってましたから、クルマを手足のように操って、その加速感、その操縦性、路面からの情報を感知し、瞬時に判断して対応する…ドライビングを楽しむ喜びというのは、それなりに理解しているつもり。

別に、危険な運転をするという意味じゃなくて、ちょっとししたワインディングロードを走らせてる時の爽快感は、ロードバイクでアタックしてる時の感覚に似たものがあります。
大桟橋道路なんて最高に楽しかった。

もちろん圧倒的多数の人たちにとって、こうした感覚は無縁で、快適に移動できればそれで十分というのは理解しています。
市場の大多数にはこうした車が不要であるということも。

それを反映して、現行のHONDAのラインナップには、こうしたドライビングを楽めるクルマはなくなりました。
残念なコトに、たったの一台も存在しないです。

売れるクルマ重視でいけばそうなんでしょうが、今年からF1に復帰するHONDAに、若者があこがれて乗るようなクルマが一台も存在しないって、どういうコトなのか理解できない戦略です。

他所のTOYOTA、NISSANにしても似たような状況で、高価なクルマの中には数車種あるようですが、それこそ金持ちのためのクルマという扱いで、クルマを運転することを楽しむ…という目的からは、ほど遠いです。

他の小さなメーカーが、ぎりぎりメーカーの特色としてリリースしている感じ。

文化が根付かなかった怖さ


文化が根付かないということは、そのものを好きだと感じている人が少ないというコト。

もっと便利で、もっと安価なモノが登場すれば、一斉にそちらに流れていくというコト。

かつてのセダン一辺倒が、ミニバンに一斉に流れ、今では低燃費・ハイブリッド一辺倒。
そのうちに移動という目的が果たせれば、クルマ以外の別のものにも簡単に流れていくんでしょうね。

消費者としては賢い選択ともいえます。

そうした流れ自体が悪いとは言わないけど、これだけ生活を依存しているモノに対して、ただの移動手段としてしか捉えられていない現状というのはとても残念。

もっと。
すっごく。
たのしいモノなのに。

ま。
だからどうだってコトもないんですけどね。

ただ、海の向こうのHONDAは、あんなにカッコいい、ワクワクするようなクルマを作ってるのに、他方、日本では、トップメーカーのTOYOTAですら、こんなバカでかいピカピカグリルのクルマをリリースしてCMをバンバン出してる。

arufaudopika06

この差は、何だろうなぁ…って考えると、ガッカリするというか、諦めるしかないのか~って。

常に誰かが用意してくれたエンターテイメントにしか乗れなくて、自分で楽しみを見つけて深めていくコトの面白さを理解してくれる人が少ない…っていう残念な状況。

楽しむ文化を育てるっていうのは、すごく大事なコトだと再認識してるところです。
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